行間補足:「統計学への確率論、その先へ(第1版)」定理1.1.13の証明
定理1.1.13の証明の以下の記述について補足してみます〜
また, 任意の$ A \in \mathcal{A}$は区間の有限直和で表されるので、がいえる.
まず、は$ \mathcal{I}$を含む -加法族でした (ここでは最小性については興味ないので特に考えません)。
すると、$ \mathcal{I}$の元、つまり区間$ I_1, I_2$を考えると、が言えます。
よって、-加法族の性質により、となります。
これを繰り返すと、区間($ \mathcal{I}$の元)の和集合でかける集合は全ての元となります。
ところで、そもそも考えていた集合$ A$は、$ \mathcal{A}$の定義により、区間の有限直和、すなわち和集合で書かれていたので、が言えました。